最近は機材も安くなったので、色々な場所でライブが出来るようになった。EROTICAOのライブは、キューバの伝統的な店広尾Havanaで行うことになり、数々の不安から、リーダーの薫さんから頼まれてのオペレートだった。自分的には、どうしようもないところでなんとかするのは嫌いじゃない。MackieDL1608というデジタルミキサー(卓と呼べるものではない)で、当初ほとんど生で声だけ出せればというつもりだったが、結局16chフルに使うことになった。見ていた関係者たちには、「さすがですね!」と本当に褒めていただいた。つまりこのようなところで普通のバランスで聞こえるはずがないのに、普通に聞きやすくなっていることに感嘆したというところでしょう。それは、ベテランの演奏者たちに支えられたものだった。楽器や段取りなど、相当数多くのトラブルを乗り越え、バランスを作り、何事もなかったようにお客さんを満足させた。「さすがですね!」とバンドメンバーに言いたい。自分も頼まれたからには、「聞いてない!」とか「それは自分とは関係ない!」ではなく、楽器のことや、立ち位置のこと、数々のトラブルに自分も対処した。いい音を出すというよりも「成り立たせる」ということに一生懸命!だった仕事。こういうの嫌いじゃないんですよね。今までも、「え、こんなとこでやるの?」ということに何度も対応してきたから、なんだか根拠のない自信があったのはたしか。お役に立てて光栄でした。という一夜。