キーボード、ベース、ヴァイオリンというアコースティック編成でのライブ。S-6の卓返しだったので、リモートはなく、チューニングには時間を要した。サイドフィルは置けない環境なので、一人ウェッジ2個のプランでした。それぞれに返すkeyをステレオにすることによってバランスを馴染ませることも目的のひとつ。KeyをMonoにするとどうしてもピークが出て、音色によって聞こえ方のバランスが変わる。この人数なので、ヴォーカルとKeyは当然ステレオのウェッジ2個プランで、ならばと他もステレオ2個ずつのプランにした。アコースティックだから静か=スピーカーは少なくていい、という安易な考え方はしない。スピーカーの量と音圧は別問題。音圧というよりは、「ゆとり」なんです。どこかからの音に包まれる環境を作ることは、プレイがしやすくなるし、細かいバランスのブレが気にならなくなる。でサイドがない分を包むというやり方。ベースとヴァイオリンは場所的に正面に2個が難しかったので、左斜め前と真横でステレオを作った。ヴォーカルは正面から斜めに2個なので、その包みはハウスになる。ハウスの音のトップにヴォーカルを置くことで、それに包まれる環境は作れるはず。そのためのチューニングには、どうしても時間はかかったが、結果は良好で、モニターもハウスも微調整のみで、いい感じで自分の存在は消すことが出来た。彩未さんのライブは、シティポップの名曲カバーなどもあったが、かなりコアな隠れ名曲によるセットリスト。その時代を生きた自分としてはとても楽しめる内容でした。