毎年恒例のものも、このブログで更新してないものが多くある。「ブログで勉強させてもらってます。」という声を聞き、そんな恐縮です。。と伝えたものの、更新を怠ってはいけないなと反省。ほんの数回前に書いている事から1年。最近あったディナーショーでは満足のいく結果を出せず、マイクはオールマイティではない事を実感。KSM-11の音色はとても素敵だが、どうしてもハウリングマージンがとれない。コンデンサーマイクの宿命とも言えるが、外音で声が出せないと、商売として「やばい」のです。その調整のために数々のポイントを切っていってしまっては、その魅力も伝えにくくなる。最終的には外音を優先せざるを得ない、、という葛藤。それって努力で出来る?という自分の確信も、環境の限界を越えられないことがあることも理解はしている。じゃあ何が優先?もちろんアーティストの満足になる。ただそのための犠牲があるのは、結果アーティストに貢献しているのか?という問い。その間をうまく保つことで、信頼を得ているとも言える。逆にいうとうまく保てなかった現場は淘汰されている。やはりPAの難しさに直面する。時間と感覚とノウハウを駆使した120%の仕事ではなく、無理なものは無理で、別の方法を考えたらというアドバイスを受け取ることもある。ただ自分は性分として、不可能のレベルをなるべく下げたい、つまり考え尽くして可能にしていきたいと考える。ふぐの肝に触るようなことは、命が縮まる。そして玉砕のリスクをどう考えるか。ひとつのマイクでこんなにも思案している。NXN8 のカプセルも試した。その間にいけるのかどうか。。