6年ぶりということになる。歌謡ショーという関わるまでは経験のないものだったが、もはや10年近くになり、通常のポップスとはセッティングも違う。まずバスドラムは、「ドスン!」という必要はないので、MD-421を使用。ピアノもC-414ではなく、C-451を使っている。ボーカルはC-38が指定なので、ケーブルやらファンタムやらを持ち込んで使用した。今まで大変なイメージがあったが、今回、この音色が昭和歌謡っぽいなと感じた。まだまだ使える事を実感。システムはいつものフルスペック社のd&BのQ1。バンド以外は卓返しといういつものスタイル。アンプもd-12で、infillとサイドとFootのMaxとともに、共有したチューニングが出来た。調律との兼ね合いで、時間の使い方が難しくなる。短時間で大事なところから音を決めていく。少しピアノがルーズになってしまったが、リハ中にマイクセッティングを変えてリカバリーした。それが出来るように、モニターミキサー用のピアノセッティングも用意しておいた。そこにお互い遠慮なく出来た事も良かった。ゲストのタブレット純さんからは、いくつかオーダーがあったが、市馬さんはいつものように何もなし。イントロでMCが入る歌謡ショーのスタイル。主催の加藤さんにも喜んでいただけて、コロナで途切れていた縁がまた繋がり、来年も!ということになっている。何よりフルスペックの一軍エンジニアたちが集結してくれて、大きな安心感の中で出来た事が何より嬉しかった。「なんで?」と言ったら、「みんな山寺さんに会いたかったみたいですよ。」と言ってくれた。お世辞だったとしても嬉しかった。照明の佐原さんも、舞台監督のユージンさんも、いつもどおりのノーストレスで本当にありがたい現場でした。