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クラシックホールは基本的にPAはしませんが、ここ(府中の森芸術劇場ウィーンホール)は残響可変が細かく出来るようになっています。こだわり出したらキリがないのですが、相当環境が変わります。今日は、クラシックギターとフルートのセッション。クラシックギターを生音だけで500人に聞かせるのは、やはり響きが命となる。残響可変が出来るというのを耳にしたギタリストは即答で「一番、響くのにして〜」と言っていたのでそうしてみると、自分の音が聞こえづらいということに。。残響が多すぎたんですね。弾き手にとってのいい響きは気持ちよくなるというだけではなく、力を入れずにプレイが出来ることになる。その反面、力が弱くなり過ぎて出てこないというような場合もある。マイクとモニターの関係もしかりで、人間の五感はつながっていて、気持ちのいい方へと行動する。耳を塞ぐという行為もそうですよね。歌や楽器のプレイと耳での聞こえ方はもっとも密接で、力加減がガラッと変わります。さて、どうしたかというと、ステージに近い方の残響棒を伸ばしてデッドにして、あとは長さを少しずつ変えて響きが伸びるようにしました。リハーサルではいい感じになりましたが、本番はどうでしょうか。