漢字で見るとなんだか怖い名前ですが、12周年を迎えた海の家のライブハウス。毎年来ていますが、音響の機材管理は本当に大変で毎年敬服いたしております。何が大変かというと、海の家なので、砂浜の上に立っていて、砂は舞い、陽射しも入ります。当然エアコンなどありません。そして近隣の住民対策で音の出せる時間、音圧制限まであります。機材は常設でありながらも、毎日シートを被せて砂対策をする。そして狭いバックステージでは、ほぼ夏のバカンスのように乗り込んで来るメンバースタッフを尻目に袖で常駐しています。野外イベントの現場と同じような環境で、夏の2ヶ月間ほぼ毎日やっています。機材の消耗が激しいこともあり、廉価なシステムで組まれていますが、いろいろ工夫がされています。今年はそのスタイルが一新。今までは舞台の両サイドにスピーカーを配置していたが、今年は張り出しステージの上にぐるりと一周のスピーカーがフライングされていて、モニター用のサイドスピーカーが同じ場所から内側に向かっています。そこからやる仕事はいつもと同じ。音の組み合わせを作る事、外音と中音の融合を作って、ストレスの少ない状態にするだけです。 音を作る時間が多くかけられた事はありがたいことです。このような環境は機材の消耗もさることながら、人も消耗します。消耗しない工夫も必要ですね。海辺とはいえ、現状自分のコンディションはビール飲みながらということには対応しきれないようなので、他のスタッフと同じというわけにはいきませんでした。(笑)そして意外な盲点だったのは、本番が始まって稼働される空調(巨大な扇風機)の音の大きい事!トークの内容は不明瞭なところもあったかも、、難敵は意外なところから現れてきます。でも、それがないと人(客)がもたないので仕方のないことです。ただその工夫された舞台はとてもいい感じのサウンドが作れて、自分的には満足のゆく結果となりました。悪条件は必ずあるので、それを楽しむくらいがいいですね。。というお話。IMG_4229