日々の練習によってミキシングが上手になるのは、スポーツと変わりないと思っています。ただ違うのは「記録」で測れないところ。結果が数字になり、得点になるわけではありません。しかも、演奏と違って日々の練習といってもその対象が自分ではなく相手になるということです。「評価」というものが出されます。ある程度以上のレベルになると、ミキシングが上手かどうかというのがわかるのは限られた人です。それは演奏者や他スタッフとの共同作業という前提があるからです。なので、「口オペ」と言われるいわゆる人間関係を上手に作って安心感を与えることによって成り立っている人も数多くいると思います。それもありですし、重要なことだと思います。さて、少し話がそれてしまいましたが、では、日々の練習とはなんでしょうか?自分はずっと試行錯誤してきました。20代PAを始めた当初、まずは見ることでした。というより、そういう教育方針だったので、関連会社で都内で現場がある時は必ずそのバラシ(片付け)を手伝いに行きました。プライベートはほぼ犠牲でした。そして数々のライブを見て、仕込みバラシを繰り返すことによって機材を覚えたり、発見があったりという日々でした。オペレートをするなどということは、まだ雲の上のこと。そのような日がくるかどうかさえ分かりませんでしたが、ただ目の前のことをやっていた日々です。まだライブハウスなどは数少ない時代でしたから、ホールでのコンサートが大半でした。その当時、見たもの、参加したもの。大瀧詠一、オフコース、井上陽水、佐野元春、泉谷しげる、他、今や大御所と言われる人たちのライブを一度は見ていると思います。この話長くなりそうです。。次回に。