大槻さんのギターは、前から好きだった。自分は,中学時代ジェフベックが大好きで、BB&Aライブの付録でついていた等身大ポスターが天井に貼ってあって、寝ると必ずジェフベックと向き合うという形になっていた(笑)。実際にライブで見れたのは、スタンリークラークと共に来た時、1999年のWhoElseの時くらいだが、未だに自転車のキーホルダーはWhoElseのjapantourのものだ(笑)。BB&AライブとBlowByBlowが衝撃的でとりこになっていた。かといってギターが弾けるわけではなく、当時、同級生で中学生のペイジ野郎、ブラックモア君、ベック殿には遠く及ばず、なぜか独学で荘村清志さんのクラシックギターの練習を始めるに至る分けだが、所詮ひとりの独学は身にならず、ギターから遠ざかっていった。日本のジェフベックという言葉が本人に対して失礼にあたるかどうかはわからないが、黒のボディに白のピックガードのレスポールや、指で弾きながらアームを持つ手法などを見るにつけ嬉しくなる。今回は資料を聞かせていただいて、このギターサウンドの低音を響かせるには、コンデンサーマイクだろうという選択、そしてC-414を選択したが、414でもULSではなく、XLⅡだろうというチョイスをした。コンデンサーならでは、空気を含んだ低音感と、張りとヌケを考えて自分のものを持ち込んだ。正解だったという自己評価。そして、フェンスオブディフェンスの北島健二さん。大槻さんは2度目でしたが、北島さんは初めてだったように記憶している。Ampはなんと店にあるJCだった。ということは、AT4050あたりがぴったりくるのではないかと思った。414だと少し細くなるかもという危惧もあった。太さのカバーの予備でe-609も用意したがまったく必要なく素晴らしいサウンドがアンプから出ていたので、これも正解だったという自己評価。そして、高校生のころ初めて東京のホールでライブを見た四人囃子のドラムの岡井大二さん。店のドラムセットだったが、持ち込んでいたスネアのサウンドが良かった。今回はギターサウンドのロックの想定で、SM-57ではなく、Beta56をスネアに使った。ローミッドを保たせてギターサウンドに寄り添うことを狙いとした。またトップに451ではなく414を使った。歌もののアプローチではなく、インストものの金物は少し分厚くていいという予想。シンプルなプレイの中で点がはっきりしていてこれも良好な自己評価。そして特筆すべきは、伊藤広規さんの出音だった。やはり長年の経験なのでしょうか、ステージで際立つ音を提供してくれていた。楽器ももちろんだが、DIも含めてスムーズな出音になるように調整されていることを感じた。ベースが見えないのは、PAに原因があると思いがちだが、出音が素晴らしいと苦労がない。青山、伊藤コンビのサウンドは、さんざん聞いてきて、故青山さん、広規さん、その生音に触れられたことは光栄なことでした。今まで書いてきませんでしたが、こんな感じのライブレビューをしてみました。