ホームとも言えるブルースアレイジャパンでのワンマンオペレート。バンドに頼まれたのではなく、店に頼まれた仕事なので、ミュージシャンとの面識はない。セット図を元に回線表は作ったが、何をするのかがわからない。どんな音楽かも知らない。事前に音作りをするのだが、いろいろなことを想定しておく。Dr,Bass,key,Key,GTR,GTR,Saxの7人バンドとVocalが7人、総勢14人。まずヴォーカル7人+ギターヴォーカルにどう対応するか、、コロガシだけでなくサイドを補助にするのはいつもの自分のやり方。数多くのヴォーカルマイクの対応は、ゴスペルの引き出しを使った。外音と合わせてピークをおさえて準備をした。この店で学んだことは多くある。ここは百戦錬磨のベテランたちがくるところ。PAの間違いなどすぐにバレてしまい、その歯車が狂うと信頼感0になり、過剰な対応をされることもある。モニターの具合は、その信頼感が皆に伝染して、針のむしろのような状態になる。なのでそこをなるべく刺激しないような工夫。もっと簡単に言うと、自分の存在を無くせられれば正解だ。最初に大きい音を返してしまうと、それはうるさい音になる。最終的にその音量になることは分かっていながら、まだ慣れていない耳にはじわじわと上げていく。予想で返していきながら、微調整に持っていければ正解。今日もそれは出来たように思う。内容は、しっかりとした歌とコーラス。そしてブルース、ソウル、R&B,ファンク、シャッフル、ゴスペルの要素もあるサウンドだった。同時に生配信ミックスも作る。自分的に配信で一箇所だけ残念なところがあったが、あとはそこそこ良好だったように思う。作られた音に自分は満足できていて、この仕事をしていて「楽しいな」と思える瞬間がある。変化する状況に対応しながら、自分の中にある音楽の引き出しを多く開ける時、そして観客が喜んでいるのがわかる時、やっぱり「嬉しいな」と思う。