14年目になるPinkLadyNight 年始は3日からリハ。今日が初日。卓はS6L OutはLakeだったが、ソフトウェアがバージョンアップされていた。昨年のデータが保存されていて、それを呼び出して聞いてみた。「???」ローが全然ない。何か間違い?設定が違う?卓に対しての入力はすべて持ち込んでいるので、そこまでは同じはず。だからこの違いに気付くともいえる。「これでやっていたの?」とりあえずEQをバイパスして聞いてみる。やはりローが足りない。Lakeで+6 Hiを-4くらいにしてバランスがとれたので、ここからスタートしてみる。いつものチューニングを始めて、ディテールは出来たところで、ホールに聞いて見た。「何か変わりました?」。スピーカーの位置からして、どうしてもローの処理が難しく、アンププロセッサーの方で相当下げました。ということでした。納得です。こういった店は乗り込みのオペレーターがそのまま出すことも考慮しないといけないので、そのやりにくい(演奏しづらい、客が聞きやすくない)状態がデフォルトだと店の評判に関わってきてしまう。実際そんな噂もちらほら聞こえてきていた。「スピーカーがもう少し前だったら、、、」という話でしたが、それはハウスの音の作りがステージにそのまま影響を及ぼすということを意味している。ただ実はそれはスピーカーが前にあったとしても同じことで、影響は及ぼすのである。ホールの鳴りみたいなものは変えられないし、システムの基本設定は変えられないので、そこからの調整になるのだが、その「言い訳探し」を逃れて、どこまで努力できるかかと思う。自分のチューニング法では、あまりスピーカーの位置は問題にならないので、いつも通りで普通の音が出来た。SubとHiBoxの繋がりのローミッドが少し痩せて感じるところは解消できなかったが、問題ないサウンドを作ることが出来た。17人のメンバーと40本のマイクを、NoEQで、ハウらずにクリアにそこそこな音圧を出すのは、針の穴を通すチューニングが必要になる。オーダーやアドバイスに左右されてその穴を「人のせい」で通さないのは本意ではないので、なんとか微調整にとどめる。最近の自分のPAは、この針の穴を守りつつ、無事終了を目指す。「なんとかこのまま終わりへ、、」それを求めていることが多い。モニターのケネックノック雅子さんの協力もあり、その微調整の音場は出来たと思う。内容や出てくる音は、14年の歴史で周知しているのも強みになっている。チームになってきているんだなと感じた現場でした。