岡美保子さん主催の、芝居、歌謡、合唱、朗読、講演、すべて盛り沢山のライブだった。機材はすべてホールの機材。スピーカーはプロセとカラム、サイドにスタンド立てのモニター4基。芝居と合唱用にPCCを5枚、語りにガンマイク、歌唱などにハンドヘルドと、芝居用のピンマイクがワイヤレス。タタキのCD3台と、持込のサンプラーという機材構成。音楽とは違い、進行と共に使うものが変わるので、On/Offから、セットチェンジ、レベル設定など、台本から目が離せない現場だった。この分野には専門のノウハウがあることも知っていて、今やタタキは、LiveやQLabなどのPCでやるのが主流。レスポンスもいいし編集も可能なので、スムーズなオペレートが可能なのはわかる。PCも昔と違い使い方を間違わなければ安定しているのも確か。しかし自分はどうも専用機が安心というところをとる。まずは音質面。そもそもの元が音質を考えずにコピーされているので、すでに劣化しているものが多いのは確かだが、便利を優先して音質を犠牲にするのはどうも気が進まない。というのと、コピーの段階で素材が違ったりのトラブルも過去にあったことがあり、やはり元のまま使うのが、責任上もクリアかなと思い、頂いたメディアをそのまま使っている。入れ替えはあまりしたくないのと、歌唱、SE、合唱はモニターレベルも違うので、リハーサルの音量調整を固定するには、別フェーダーを使うことがスムーズ。物量は多くなるが、シーンチェンジなどのトラブル要因は減らせると考える。しかも別機材が予備にもなる。さらにとっさの予備にPCも用意した。LS9とプロせカラムを使用のPAは、ホールの協力もあり、スムーズに出来たと思う。PCCなどの低音量でもそれを想定したSEのレベルなど、不自然のない状態は作れたと思う。