毎年冬にやっているPinkLadyNight 総勢23名32chと12chマルチでは入り切らずに、直接卓にもケーブルを。パラった箇所も四箇所くらい。要望に応え成り立たせるためには工夫、工夫。二人のドラムのフロアタムをパラったのは人生初かも。それで成り立つ。グループもチャンネルも全てフル。だからといって、大変さが客に伝わるのは本意ではない。いつもそれなりにスムーズには進むが、毎回勉強させられるし、40本以上のマイクがこの狭いスペースにあり、ハウリングを起こさないようにするのも至難の技。これはプランによる。たぶん僕じゃないオペレーターがやれば、もっとシンプルにして、生音で十分なところにマイクは立てないと思うし、それで成り立つと思う。マイクで拾うことはスピーカーからしっかりと音を出すことだけではなくて、全体の中の一員にすること。これは5mmくらいの違いだからそれほどわからないけど、演奏者の気持ちが違うと自分は思っている。演奏環境は、ベストとは言えなくても皆この状況を理解してくれてはいる。ただそれは、一触即発でたがが外れてしまえば、皆が原因究明に向かい、PAが崩壊する。その危険と背中合わせで、より良きを追求する歌に苦心する。そこの信頼感はかなりあやしく、1mmの動きに許可を得る状態。そんな中、すべてを捨てない自分の姿勢を評価してくれたのか、「バランスいいですね。」と褒めてくれたミュージシャンがいた。だいたい問題点しか言われない職業だと認識してはいるが、そんな言葉に癒された瞬間があった。それはお互い様で、こちらからも常にそんな声かけが出来るようにありたい。