もはや10年?なぜかこれだけ続けています。前回は、急遽アコースティックギターメインのプログラムでチューニングがピンポイントでずれていたという話だったと思う。これはトラウマというわけではないけど、記憶に残っている注意点となる。PCでのコントロールは出来ないので、スタッフに頼みつつ、サブ帯域のチューニングは念入りにした。起きる問題点は、想定内で、きっと耳が慣れてくればこのレベル、最初はこのレベルからというのが、おおよそコントロール出来た。これも10年以上の歴史からの調整。毎年この後は現地オペレートでの大阪があるので、角松さんの中ではこの現場で「オショーとパソコン内のバランスを決める。」という回になっているらしい。ありがたい話でもある。角松さんが作るバランスにNoを出すことはほぼなく、「これ、どう?」と聞かれた時にだけ、応えるので十分。もし角松さんの中での聞こえ方が家のスタジオと違うとしたら、システム環境の調整が違うというのが正直なところ。40年以上のキャリアは、お互い様だが、わずかなブレも見逃していないのがわかる。それを口にするか、自分で解決するかのチョイスもお任せしているが、別会場であまりに違うことにならないようにすることが、ここでの自分の使命で、角松家のジェネレックにいかに近づけた音環境になるかがゴールということ。自分のオリジナルな感性などいらなくて、客観的は技術が必要ということ。これはどこの現場でも同じことが言えるようにも思う。年一回だが、同じ機材同じセッティングでの会場なので、特徴もつかめていて、積み重ねた感のあるサウンドにはなったと思う。